塗替え工事を依頼する事になると、依頼先候補として思いつくのはまず3つあるでしょう。
・建築会社 ・リフォーム会社 ・塗装専門業者 の3つです。
今回はご自分で塗装される所謂DIYの場合は除外させていただきます。
※ 近年DIYで何でもやってしまう方は多いと思いますが、ホームセンター等で購入可能な塗料や道具はプロが使う物と全然違いますし、
塗る作業ももちろん大切ですが、塗装対象の状態等に適した下処理や材料選び・施工方法の選択がとても重要なんです。
かといってそれらを全て集めて手順を確認して作業しても、プロの仕上がりとまったく同じにはなりません。
小物などの塗装はDIYで楽しく完成させるのは良いと思いますが、建物を守るために大切な外観部の塗装は業者に依頼しましょう。
それでは、それぞれの業者の特徴について見ていきましょう。
【建築会社】(主に新築工事を多くやっている会社や、大手ハウスメーカーなど)
これらの会社は建物を建てる事に関わる分野に優れている場合が多いでしょう。
自社専属の大工さんや建築士などがいるため、建物全体の診断や補修・リフォームなどには強いですが
今回のテーマである塗装に関しては、下請け業者に工事をしてもらっているのが一般的だと思います。
もちろん自社専属の塗装職人さんがいたり塗装部門を持っていれば話は違ってきます。
ただし新築工事などで日頃から契約しているため、あらゆる職種の下請け業者が揃っているはずです。
結果的に建物全体を見て欲しい、塗装工事以外にもお願いしたい事がある・・・といった場合には最適だと思われます。
【リフォーム会社】(リフォーム専門で営業している業者)
こちらは建物のリフォーム全体を商売にしていますので、大工・電気・左官・設備・塗装・内装などなど
基本的には建築会社と同じように、自社職人・下請け業者を問わず必要な職種はほぼ揃っているでしょう。
ですが、近年話題になっている「悪質リフォーム業者」がどんな地域にも少なからず存在しているのではないでしょうか。
親身になってくれてしっかり仕事をするリフォーム会社ももちろんありますが、悪質業者には気をつけないといけません。
ホームセンターがリフォーム工事を引き受けている場合もありますが、このカテゴリーに入るでしょう。
【塗装専門業者】(地元で営業している塗装店や個人事業主(当店もその一つです))
この場合は塗装工事を専門に行っている業者ですので、上記2つよりも塗装の知識は高いでしょう。
また、お客さんと直接契約になるので工事費用が安く抑えられるメリットもあります。
在籍しているのは塗装職人でしょうし、営業の方も塗装に関する知識はズバ抜けています。
しかし社長や親方と従業員の間に仕事に対する温度差がある可能性もあります。
また、リフォーム会社などの下請けで工事をする場合、金額や工期の関係で不本意な施工内容になる事も多いです。
地域でも有名な塗装業者ですと実績もありますし、個人事業の塗装屋さんも1人で全ての責任を負う以上手抜き工事はしないはずです。
ただ長年塗装一本の職人が多いため、それ以外の工事や要望には対応できない場合も多いみたいです。
そんな時は親交のある業者や普段仕事をもらっている建築会社など、頼めば紹介してくれる事もあるでしょう。
上記の内容を少しでも参考にしていただき、塗装工事を依頼する業者をしっかり考えてみてください。
ただ全てが当てはまるわけでもなく、塗装に強い建築会社があったり腕の良い職人がいるリフォーム会社もあります。
逆に塗装以外にも色々やってくれる塗装業者もあるでしょう。その辺は実際にお話をする時にでも詳しく聞いてみましょう!
金額面でのお話になりますと、一般的には塗装業者に直接依頼するのが最も費用のかからない方法だと思います。
元請け会社とお客さんの間にいくつもの業者が介在する場合、業者それぞれが所謂マージンを取るためです。
マージンを取る事が悪い事だと言っているわけではありませんよ!どんな会社であろうと商売として事業をしているのですから。
その中で色々と手を尽くしてお客さんに納得してもらえる仕事を懸命にやっているんです。それはどこも同じでしょう。
業者を決める際は、お知り合いやご近所さんの評判も聞いてみてはいかがでしょう?