近年、建築業界でも大きな話題になっている所謂「悪徳業者」をご存知でしょうか?
規模の大小はありますが全国的に少なからず存在し、実際に手抜き工事をしている業者はいるようです。
インターネットで調べて見たところ、2015年度のリフォーム関係での相談件数は約3万件ということでした!
この数字には悪徳悪質なリフォーム工事被害に合いつつ、各機関に相談をしていない方は含まれていないはずなので、
実際にはもっとたくさん被害に合われた方がいるという推察ができます。被害に合ったことに気づいていない方もいるでしょう。
そして高齢者の方ほど被害率が高くなる傾向にあるようです。ニュースで目にするオレオレ詐欺と同じですね。
悪徳業者の被害の多くは訪販リフォームが多いとのことですが、そうでない業者が悪質手抜き工事をしている可能性も考えられます。
また、そんな業者の多くは手抜き工事だという事を自覚しています。精一杯尽くした結果そうなってしまった訳ではないんですね。
「1級〇〇技能士がいるので安心です!」と謳っている会社や有名企業が手抜き工事をした話も出ています。
そうなってくると、個人経営で新規参入者の場合、信用してもらう事が難しいような気もしますが・・・
そもそも大きな会社だろうと小さな個人店だろうと、初めて接するお客さんにとっては悪徳業者かどうかの判断は難しいですよね?
職人さんが良い仕事をしたいと思っていても、会社の方針や社長の指示で仕方なく雑な仕事をする場合もあるのです。
住宅の塗替え工事ですと、どんな材料を使ってどんな施工をしているか・・・一般のお客さんはわかりますでしょうか?
仕上がった際は屋根・外壁ともにキレイになりますね。艶もあって皆さん満足することが多いです。
でも、塗料の希釈率は正常か?二液型の場合の配合比は正しいか?充分な乾燥時間を確保し次の工程に移っているのか?などなど・・・
「自分で知識を詰め込み一日中見張っている」 そんな人でもない限りわかりません。
悪質業者はお客さんに見えない部分で手抜き工事をする場合が多いようです!
塗替え工事に関して言えば、工事完了後にお客さんが間近で確認する事ができない屋根や二階部分、コーキングの際の目地の下処理、
材料を作る作業、視認性の低い部分の作業や上塗り前の下処理度合など。これ以外にもたくさんあると思います。
下記にインターネット上にある情報を踏まえた、被害に合わないためのアドバイスを記述しますのでご参考にしてください。
・なるべく訪問販売では契約しない(電話販売なども)
・充分な時間をかけて工事を依頼するか熟考する
・過去に自宅を工事したことがある友人知人に話を聞いてみる
・建築業界に知人がいる場合は、見積り内容などを相談する
・可能であればその業者が過去に工事した物件を見せてもらう
・地元の会社をネット検索しできるだけ評判の良い会社を選ぶ
・見積りを取る際はなるべく他数社との相見積もりにする
・見積り段階でしつこいくらいに各項目の詳細な説明を求める
・万一契約してしまった場合は、クーリングオフ制度を利用したり、消費者センターに連絡する
・工事中に少しでも不審に思う事があれば、都度業者に説明を求める
・・・など
皆さんが良い業者と出会い、心から満足する工事を行えますよう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!