こんにちは!
今回のDIY講座は『戸棚(建材シート張り)などの傷補修』です。
家具や建具などは表面が木部のままのものと、建材などのシート張りのものがあります。
木部のままのものでも実際には各種塗装での着色やクリヤー塗装、UV塗装などで保護されています。
今回は表面が建材のタイプのDIY補修になりますので、塗装されているものには応用できない場合もあります。
さて、補修方法ですが・・・
色々と傷の程度により、やり方や使う物も様々。
今回は比較的傷の浅い場合に誰でも簡単にできるDIY補修を解説していきます。
(例) 以前、現場で補修させていただいたものです
戸棚の天板左端に傷が2箇所ありますね。
この戸棚の補修を例にして補修方法を確認していきましょう。
ちなみに、この戸棚・・・元々は吊戸棚でした。
お客さんが外して上下逆さまで床に置いて使っていたのですが、現在は天板になっている部分左端に傷があるのがわかります。
これを補修していくのですが、この時の依頼主が親戚でした。そして急な依頼でした。
「目立たなければ簡単でいいよ~」と言われたので、手持ちの物でなんとか補修する事に。
結果的にDIY講座に適した仕事になったわけですね。
今回使った道具です
ホーマックで購入した木部補修材「かくれん棒」 木部補修ペン「住まいのマニキュア」 普段コーキング作業に使っているヘラなど
これらを使って作業を進めていきます。
【参考価格】※全て税込み。地域や店舗により値段は変わりますので目安です。
補修材 かくれん棒ミニ10色セット ~ 1,522円(ホーマック木場店)
補修ペン 住まいのマニキュア ~ 1本357円(ホーマック木場店)
ヘラ ~ 数百円。100円ショップのプラ製ヘラでOK
では作業を始めていきましょう!
まずは補修材を使いますが、ベース色として補修対象とできるだけ近い色を選んでください。
10色セットを購入しても完全に同じ色はないと思うので、その場合は調色していきましょう。
調色といっても塗料と違い結構簡単に色を作る事ができます!
「ベース色+前後の色調(+赤系or黄系or黒系)=ほぼほぼ近い色」になりますね。
今回はとりあえずNo.7 ナッツブラウン・No.9 ダークブロンズの2色を混ぜて使用します。
傷の大きさ・深さを見て使う分量だけ、それぞれカッターで削りヘラに取ります。
ナッツブラウンをベースに少しダークブロンズを混ぜました。
それをドライヤーやヒートガン(弱)で温めて少し溶かしヘラで混ぜ合わせましょう。
温め過ぎるとベチャベチャしてくるので注意してください。
またプラスチック製のヘラをヒートガンで温めると変形する場合があるので、確認しながら作業しましょう!
よく混ぜて色が変わったら適量を取り、小さめなヘラを使い傷を埋めていきます。
塗装の際もビス穴や釘頭、ボードの繋ぎ目や損傷箇所の補修など
下地段階でパテなど使う事がたくさんあるんですが、
基本的には必要ない部分にはパテを付けないように作業します。この場合も同じです。
また今回のような場合だと周りについた補修材の撤去や掃除が大変な事もあります。普通に拭いても油分が残ったようになりますし。
傷が深い場合は一度に平らにしようとせずに、乾燥させ重ねるのを何度か繰り返しましょう。
表面が周りと平らになったらヘラで表面を整えてキレイにしましょう!
補修材が固まってしまった時は再度ドライヤー等で温めて扱い易い状態にするといいですよ。
この時点で周りに余分な補修材など残っている場合はキレイに掃除しましょう。
塊はヘラで落とし、薄く残ってしまったものは塗料用シンナーやうすめ液などを少量付けた柔らかい布で軽く拭いてください。
さて、ここまでで傷を埋める作業は終わりました!
でもこれだけだと模様が周りと全然違うので目立ちますよね?
次は補修ペンを使って周りの模様に近づけていきます。
今回はNo.1 ダークオーク・No.9 ダークブロンズの2種類を使いました。
木目調に合わせて目の方向や太さなど少しずつ描いていきますが、
1回で終わらせようとしないでください!
描いてはぼかし描いてはぼかしを繰り返して少しづつ模様を合わせ色の濃さを近づけます。
完成です。
【Before】
【After】
どうでしたか?模様を合わせるのが少し大変かもしれませんが、誰にでもできると思います。
多少気になる仕上がりでも自分でやると満足するものです!
今回のように傷が少ない場合はこの方法でいいですが、傷がたくさんあると大変ですよね?
そんな時は、ホームセンターや100円ショップに売っているDIY用のシートを使ってみては?
やり方は、まず傷埋めの要領でパテを使い表面を平らに仕上げます。
パテは硬化剤を混ぜなくてもいい水性タイプがホームセンターにたくさんあります。
適量を極少量の水で伸ばしよくしごいて柔らかくすると使い易いですよ!
そして先ほども書きましたが、一度で終わらせようとせずに2回は重ねてください。
パテは乾燥すると肉痩せするので1回だと凹みますからね。
パテがしっかり乾燥し硬化したら購入したシートを貼っていきましょう。
シワになったり空気が入ったりしないように慎重に!
この時クロスを貼る時に使うようなヘラを使うと上手くいきますよ!
寸法を測ってシートを切ってヘラを使って慎重に貼りましょう。
今回はこれで終了です。
今回の内容を補足できるような仕事や情報があれば追記いたします。
質問などありましたらトップページのお問い合わせからお願いします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!